「コンテンツツーリズム メディアを横断するコンテンツと越境するファンダム」にある「 コンテンツツーリズム・イン・プレインサイト-聖地として航空機」のタイトルがある章が出版されました。(My chapter ‘Kontentsu Tsuurizumu In Purein Saito – Seichi Toshite Koukuuki‘ has been published in the book Kontentsu Tsuurizumu – Media-o Oudan Suru Kontentsu to Ekkyou suru Fandamu edited by Takayoshi Yamamura and Philip Seaton has been published.)
コンテンツツーリズムは、第一義的に、ポピュラーカルチャーのファンが、相当ポピュラーカルチャーの特定の要素と結びついた場所に旅する行為を指す。これは、シートンら(Seaton et al. 2017: 3)によって示されたコンテンツツーリズムの定義の核となる部分である。本書ではこの定義がアップデートされてはいるが、本書に含まれる章の大部分はこれまでの考え方同様、目的地における活動に焦点を当てている(なお、ビートンによる13章は目的地における活動以外の可能性を指摘する、数少ない章の一つである)。本章の狙いは、コンテンツツーリズムにおける「目的地」についての考え方が、過度に限定的にならないようにすることにある。さらに本章では、消費者、ファン、ツーリスト、そして―少なくとも表面的には、コンテンツツーリズム活動から利益を得ようとしているように見える―事業者、商業活動、といった本体・要素間の線引き(区分)についても問題提起を行なう。具体的には、本章では航空機との関連でコンテンツツーリズムを検討してい論じみたい。
原文タイトルはContents Tourism in Plane Sight. “In plain sight”は英語で「わかりやすく、よく見える状態で」といった意味。これと本章で扱う対象の”Plane”(航空機)、”Plane sight” 「航空機を見ること、航空機の見所・名所」をかけた洒落になっている。

■山村高淑(Yamamura,Takayoshi)/ 編者・監訳、フィリップ・シートン(Seaton,Philip)/ 編者・監訳「コンテンツツーリズム メディアを横断するコンテンツと越境するファンダム」北海道大学出版会 ISBN-13 : 978-4832968677
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